猫は暑さに強いって本当?~熱中症対策~

前回、犬の熱中症についてのお話をさせていただきましたが猫の場合はどうでしょうか?
確かに、熱中症で病院に運ばれてくるのは犬の方が多いのですが、だからと言って猫が熱中症にかからないわけではありません。

猫だって暑いのは苦手

砂漠地方出身の猫は基本的に暑さに強いと考えられがちですが、日本は湿度が高いうえ気密性の高い住宅環境ですから、猫も犬と同じように熱中症にかかりやすいと言えます。
熱中症の症状や応急処置は犬の場合と同じなのでこちらを参考にして下さい。

キャリーケースでの移動

狭いキャリーの中は熱がこもりやすく、中に入るのが嫌いな猫ちゃんの場合、興奮による体温上昇を起こしやすいので注意が必要です。キャリー=病院というように、悪いイメージがついてしまう事が原因です。
日頃からキャリーの中でご飯やおやつを食べさせたり、フェロモン剤を塗布するなどキャリーは落ち着ける場所だと認識させておくことで、急な外出や緊急災害時などスムーズに誘導することができます。

※フェロモン剤…フェイシャルフェロモン類縁化合物
猫の頬周辺から分泌されるホルモンには安心感を与えて落ち着かせる作用があります。

温度管理

日向ぼっこが大好きな猫ちゃんのために夏場カーテンを開けたままで出かけると、たとえ冷房をかけていても思った以上に室温が上がってしまっていることがあります。お留守番の際は、猫ちゃんが自由に移動して暑さ調節できるようにおうちの中でも日陰のできる部屋を作り、飲み水を各部屋に設置するなど、いつでも水を飲めるような環境にしてあげましょう。

水分摂取

また、猫はもともと水を飲む量が少ない動物です。飲み水をたくさん飲んでもらう工夫をしてみましょう。

・容器を陶器製のものに変えてみる
なかにはステンレスを嫌う猫もいます。

・高い場所に水を置く
上下運動をする猫は床に置いた水より、高い位置に置いた水に興味を示す事があります。

・各部屋に水を置く
特に洗面所やお風呂の水を好んで飲みたがることがありますが、湯船の水は抜いておくなど事故が起こらないように注意してください。

・流れるタイプの水容器を使う
動いているものに対して非常に興味を示す動物なので、流れている水しか飲まない猫もいます。

・ウェットタイプ(缶詰)のフードにする
ウェットフードは7割近くが水分なので、たくさん水分を取ることができますが、夏場は傷みやすいので置きっぱなしにしないなど、食中毒には気を付けてください。他にもドライフードに水をかける、水に香りをつけるのも効果的です。

猫の体温調節

人間のようにだらだらと汗をかくことはなくても、猫ちゃんも実は汗をかいています。特に緊張した時など、足の裏が濡れているのがはっきりわかるほどです。ただ、人間と違って汗腺が少ないため、人間のようにたくさん汗をかくことができませんし、犬のようにパンティングといってハァハァとすることで熱を放散することもないので、体温調節がとても苦手です。
猫ちゃんがもしハァハァと口を開けて呼吸をしていたら、それはかなり危険な状態です。すぐに動物病院に連れて行って下さい!

熱中症になりやすい猫種

短頭種と呼ばれる鼻ペチャで呼吸がしづらい猫種、体温調節のうまくできない子猫や老猫、太っている猫は熱中症になりやすく、なかでも長毛種は手入れを怠ると毛が絡まり、全身がフェルトに覆われたような毛玉だらけの状態になることがあります。そうなると身体に熱がこもりやすいだけでなく、湿気により皮膚炎を起こしてしまいますので、こまめなブラッシングやサマーカットをおすすめします。(あくまでもつれないように短くカットするのであって、体温調節ができなくなるので丸刈りは避けましょう)

猫は体調が悪いと暗く狭い場所に隠れて出てこないことがあるので、いつもと違うな、なんか変だな~と思うことがあれば病院に相談しましょう。
熱中症は発見が遅れて数時間たってしまうと回復が難しく、1時間以内の処置がとても重要です!!暑さ対策を万全にして暑い夏を乗りきりましょう。

 

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Tukushi

Tukushi統一認定動物看護士、愛玩動物飼養管理士2級

投稿者プロフィール

ポメラニアンの女の子と暮らしています。
飼い主様とペットが幸せに暮らすための情報をお伝えしていきます。

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