意外と知らない?犬の「ハウス」の重要性を知っておこう

犬のしつけと聞くと大抵の飼い主さんは「お座り」「マテ」「フセ」「オテ」が出来ますと得意げに言うものです。まるで、この一連の「芸」が出来ていれば、うちの犬のしつけは万全ですとでもいう雰囲気さえあります。

しかし、これらの行動は「しつけ」という観点からみた場合、「しつけ」ではなく単なる「一発芸」に過ぎないのです。一発芸をする事で、飼い主さんが笑顔になり、時にはご褒美にオヤツももらえるのですから、犬達も得意になって繰り返すのです。

犬と共に暮らすうえで、絶対的に身に着けておいて欲しいしつけは「ハウス」のしつけです。犬自身の体のサイズにピッタリとあったサイズのクレートの中で、何時間でも静かに待機が出来る事。飼い主の号令でさっと「ハウス」に入る事ができる事が重要なのです。

なぜハウスが重要なのか?

日本では、室内で犬と暮らすにはサークルやクレートを使用せず、常に家の中を自由に行動させる事が犬への愛情の一つの表れだととらえられる傾向があります。食事の場所は決まっているものの、どこでも自由な場所で昼寝をし、ソファーの上にも座ります。

確かに、無駄吠えもせず、お留守番をする事もなく常に家族と共に生活をしているのであれば、このスタイルでも何等問題はないでしょう。しかし、万が一の時、この生活スタイルが犬にとって大きなストレスを引き起こしてしまう可能性があるのです。

それが、震災などの「避難時」です。

最近は、大きな震災が続き、飼い主達の声に後押しされ、社会的な意見が上がり「ペット同伴避難」を受け入れる自治体も増えてきていますが、大勢が一斉に押し寄せる避難所では、同伴したペットを専用のクレートやキャリーケースに入れ待機させる必要があります。

そのような時、慣れないクレートやキャリーケースに入れられた事で、大声で吠えてしまっては、周りへの迷惑になってしまい、同伴行動が難しいといえる状況になってしまうでしょう。自治体側が受け入れ可能な状況を作ってくれているのであればこそ、飼い主側も周りに配慮した行動をとるべきなのです。

本能的には快適

犬には本来、狭くうす暗い場所で体を密着させ眠る事が快適であり、安眠できるという本能があります。ですから、キャリーケースやクレートで昼寝をさせたり、数時間過ごさせることは全く苦痛には感じないものなのです。

家庭で出来る簡単な方法としては、まずは短時間から練習をしてみましょう。ガムなどの食べきるまでに時間のかかるオヤツを用意し、クレートの中で食べながら過ごさせます。食べきったら、クレートから出し自由にさせます。

この方法を不定期なタイミングで繰り替えす事で、クレートに入るといいことが起きる、オヤツがもらえると理解し、クレートに喜んではいるようになります。万が一の時に備えて、日ごろから楽しいトレーニングを重ねておきましょう。

 

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大谷 幸代

大谷 幸代愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケアアドバイザー

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