甘えん坊?さみしがり?単なる性格ではなく犬の分離不安症

気が付くと、1日中ぴったり愛犬がついて回ってくる。気が付けば愛犬の体のどこかが常に飼い主に触れている。抱っこが好きすぎて困った・・・などと感じたことはありませんか?これは、とてもかわいく、いとおしい姿でもありますが、実は列記とした犬のメンタルの問題であり、分離不安症という病気の一つです。
    
日本のペットショップでは、早ければ生後50日ほどで親犬から引き離し、ペットショップの店頭に子犬を並べています。しかし、医学的にも犬の行動学の見地からも子犬が身体的にも、精神的にも親離れをするには生後90日ほどが必要だと言われています。つまり、それよりも早い段階で親離れをさせてしまう事は、とても不安定でもろい状態にあるという事なのです。

この様な場合、子犬は新たに親代わりとして現れた飼い主に依存してしまい、片時も離れないようにと常に寄り添ってしまいがちになります。子犬はまるで赤ちゃんの頃に戻ったかのように甘え、ちょっとでも離れたら不安で泣き出してしまうそんな状態になってしまうものです。これを分離不安症と呼びます。
大抵の場合、生後一年ほどで徐々に解消されてゆくものですが、中には大人になってからも精神的に依存度が高いままになってしまうことも見られます。
    
しかし、日々の生活の中では、留守番やトリミングやペットホテルの利用、動物病院へ入院など、いつも一緒にはいてあげられないことも必ず生じてくるものです。このような場面で出来るだけストレスを感じずに、飼い主と離れている間も安心して過ごせるように、分離不安をしつけで解消してあげる事が必要です。

分離不安解消に向けたトレーニングには、まずケージやプラスチック製のキャリーケースを用意しましょう。

毎日5~10分ほどの短時間、犬がその中ですごせるように習慣をつけます。たとえば、掃除機をかける間や、食事の最中などがベストです。留守番や夜の就寝の際はもちろんこの中ですごさせます。しかし、大切な事は、飼い主が自宅にいる間にケージ内ですごさせるという点にあります。犬がケージの中でどんなに鳴いても、暴れても、声をかけたり、扉を開けることはしてはいけません。

飼い主の用事が済み、犬が中で落ち着き、静かに過ごせていたら、ゆっくりと扉を開け、ケージから出してあげましょう。このような方法で、毎日少しずつ、自分だけの時間を過ごす練習を重ねてゆくのです。
時間はかかるものの、次第に犬自身も一人の時間を経験する事で、精神的に成長してゆくものです。

 

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大谷 幸代

大谷 幸代愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケアアドバイザー

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